ドラマ『日本ボロ宿紀行』が面白かった。
ドラマ25『日本ボロ宿紀行』を一気見。
かつてヒットした曲もあったのですがが、現在は落ちぶれて、
世間から忘れ去られてしまった歌手・桜庭龍二(高橋和也)と、
突然他界してしまった芸能事務所の社長である父の後を継いだ娘・篠宮春子
(深川麻衣)が、地方でボロ宿に泊まりながら営業しつつ、
いろいろな人と触れ合いながらお互いに成長する物語です。
とても面白くて一気に見てしまいました。
桜庭龍二を見た瞬間、「若い頃の竹中直人さん」に似ていると思いました。
演技もコミカルで、なおさらそう感じたのかもしれません。
劇中で桜庭龍二が歌う「旅人」もなかなか渋くていいです。
ドラマの中で主人公たちが宿泊する宿が、
本当にボロくてびっくりしたのですが、すべて実在する宿だそうです。
どの宿も実に味があるので、泊まってみたくなります。
劇中で春子が強引に撮影した『旅人』のPVです。いい味出ていると思います。
過去の栄光を引きずる桜庭龍二はプライドが高くて、
素直になれずに春子や周りに迷惑をかけ続けるのですが、
時々垣間見せる弱さと優しさが人間臭く、憎めないキャラクターです。
時代は流れ、古いものが次々と失われていく、
気が付くと更地になっていた路地の角に何があったのか思い出せない事が多い。
それ程、世界は情報に溢れつつ少しずつ加速し、
人の意識は自分と関係ない情報をあっさりと切り捨てる。
まるで、最初からそこになかったかのように。
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